奏太side. 「なぁ、奏太ぁ」 放課後、斜め前の席の怜が元気良く話しかけてきた。 「ん?」 「奏太って、前の学校で部活とかしてた?」 「あー、部活ね。前はバスケ部入ってた」 「マジ!? 俺と一緒なんですけどー」 怜が一瞬驚いて、すぐに目をキラキラと輝かせてきた。 目の前にいる人の言いたい事が、分かった。 ……わかりやすいやつ。