「合唱団は―――― 智那がいなかったら成り立たないじゃんっ」 自慢の白い歯を見せて笑う朱莉。 その後ろでも、何人もの後輩が同じように笑ってる。 みんなの前では、崎田先生が優しい笑顔で微笑んでる。 そして、隣では奏太が見守ってる。 これだ。 私がずっと恋しかったのは。 私が大好きな、 私たちの合唱団。