そうだよ。

今までと同じ。



私の外面だけ見て寄ってきた

中途半端な男たちと一緒じゃん。


彼女いるのに近づいてくる。



今までと、なにも変わらない。



そうだよ。


ずっとそうだったじゃん。



なにも、珍しいことじゃない。





「はっ...こんなとこで私に付き合ってんなら
彼女のとこにでも行ってあげたら?
学校の王子様の面目丸つぶれですよ。」



私はエムのリードをもって歩き出した。





「じゃ、さよなら。沖野センパイ。」








そう、今までと同じ。


前に戻っただけのこと。








なのに










なんでこんなに胸が痛いの―――