「きめたっ!エムっ!エムにしよう。」


翔太は子犬にむかって

「今日からお前はエムだぞー。」

と言った。



「なんでエム??」


「¨笑む¨とかいて、エム。月奈が初めて笑ったっていうのと
これからも笑ってほしいって願いをこめて。」



どきっ―...


「な、なにそれ。へんなの!」



どきどきが止まらなかった。



私のことを思ってつけられた名前。



笑っててほしい

なんて


誰にも言われたことなかったから―。