「だから、月奈も時々来て、相手してほしいんだよね。」




子犬のまんまるい目が私を見つめる。



「...だめだよ。」


「え?」


「たまにじゃ、だめなんだよ。」



中途半端な愛情はいらない。


そういうのは

かえって相手を寂しくさせる。



「来る日、来ない日があると
次いつ来るかなって期待するの。
期待した分、裏切られたときのショックは大きい。」