「ったく、だから気をつけろって言ってんだろ。」
翔太は私の頭をくしゃっとなでて
困ったように笑った。
男たちは翔太に適わないと感じたのか
なにも言わずに去っていった。
「ってか、来んの早すぎ。来ないって言ってなかったっけ?」
「...べつに。」
私はなんだか恥ずかしくて目をそらした。
「ただ...暇だっただけだもん。」
つくづく可愛げのない女だ、と思う。
翔太の言葉が
頭から離れない。
『俺の女になにしてんの?』
俺の――女。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…