だけど、私は慌てて手を引っ込める。


こんなところ、うちの生徒に見られたら

また噂の餌食になっちゃうよ。



「...月奈??」


はっとする。


「助けてくれてありがとう。それじゃ。」



背を向けて歩き出す。


なのに...


「待てよ。」


言葉と一緒に

コンビニの袋から
差し出されたもの。



「え、これ...。」

「やる。それ食って元気だせ。」