「...あ。」


なんで、なんで。


「は。沖野じゃん。」



なんでここにいるの―?



「なにって、今からお楽しみなんだから、邪魔すんなよ。」


「お楽しみって...その子嫌がってんじゃん。」



いつもより低い、ドスのきいた声で言う。



「は、お前に関係ねーし。ってか、優等生がこんな夜中にうろちょろしてんなよ。」



「それこそお前に関係ない。」