「いえ...私、そろそろ帰らないと...」


私は引きつった笑顔で男の手をどける。



なんか、なんか...

これ、やばい。



「じゃぁ、私、これで」
「待てよ。」



男は再び私の腕を掴む。



「なぁ、俺言ったよな?」

「は...?」

「俺は昨日の男と違うって。」



男が不気味に笑う。


「違うって....。」


「なぁ、あんたってさヤッたことないんだろ?」