「約束...してくれる?」



「はい。」






私はずっと独りだったんだから。




大丈夫。





「ねえ、最後に一つだけ。



あなた、翔太からプリン、もらった?」









どくん。






プリン。



翔太に助けてもらったあの日。





2つ目は、くるみさんのものだったんだ。






あの時にはもう


残酷な運命は
私の目の前にあったんだ。





「...いいえ。一度も。」





「...そう。長々とごめんね。じゃあ。」






くるみさんは足早に去っていった。