「ただいま~」
誰もいない部屋に向かって
呟いてみる。
当然の事返事は帰ってこない。
家にいたときには、
エメラルドグリーンだった海が
今は全てを飲み込んでしまいそうな
黒へと変わっていた。
「洗濯でもするか。」
ここは、都会と言えど東京の
人から見たら立派な田舎。
それにマンションやアパートでは
ないので夜に洗濯しても迷惑に
ならないのだ。
すっと立ち上がると
洗濯物を掴みとり脱衣場へ
向かった。
どうせだしパックでもするか。
そして洗濯している間に
ヘビのパックをすることにした。
この間ありすと一緒に行った
専門店で勧められて買ったものだ。
~♪
ふと携帯の着信音が聞こえた。