またいつもと変わらない
朝がきた。

島の中でも都会の学校に
進学をしたあたしは、
1人暮らしを高校生ながら
していた。

だが世間では、今日から
夏休みになったのだ。

「夏休み、か…」
あたし、崎本愛里砂(さきもとありさ)
は、誰に言うでもなく
そっと呟いた。

確かに昨日より沢山の
サーファー達がここぞと
ばかりにカッコつけて
波に乗っていた。

サーフィンは、嫌いじゃない。
寧ろ好きな部類に入る。

その時、

─ピーンポーン─

インターホンの軽い音色が
部屋に響いた。

「あーりーさっ!」

可愛らしい声がインターホン越しに
聞こえてきた。

「ありすだー!!どうぞ♪」

大親友の宮本ありすが
遊びにきた。