ふーん。あいつ未成年のくせに酒呑めるのか。どうせ徹夜にいつものノリで勧められたんだろ。




「そうですか」




「まぁ〜あんだけ泥酔してても春綺が側にいりゃ大丈夫かぁ〜」





オーナーの言葉に俺は、思わず反応してしまう。




「春綺が、捺海を?」




「うん?あぁ〜なんか二人ともいい雰囲気で帰ってたよぉ〜」




「…オーナー俺、これで失礼します」




俺はそう言って店に戻り荷物を取り自分の車に乗りこんだ。





はぁ…あいつなにしてんだよ。まじで世話が焼ける女だ。
 



あのバカ女は何も知らねぇーから春綺と一緒にいられるんだよ。




俺は、ハンドルを握り締めて車を走らせた。



 
正直に言う俺は春綺が苦手だ。というか嫌いだ。



仕事ではよく話すし昔は、お互いの家で呑んだり飯に行ったりもすることあったくらい仲が良かった。




最初、俺は春綺のことすげーいい奴だと思っていた。