「まぁね。私みたいな美人は何時間鏡を見てても飽きないものなのよ。あなたも私の顔を見ればいいわ」

自信たっぷりに言い張る華子に思わず笑ってしまうイモ田、いや、長谷川君なのであった。

「ハハッ!面白いよね~中前さんって。ホント俺の友達にそっくりなんだけど。」

「そうかしら?真実を言ったまでよ、別に面白い事なんて言ってないわ。所でそのお友達とやら、私にそっくりって事はさぞ美人なのね。でもまぁ、私より美しいなんて事はないだろうけど。」


「そいつだったら、隣のクラスにいるよ。知らないかな?木咲 冬(キサキトウ)って言うんだけど…」




ガラガラガラ―…バンッ!!






その時、勢いよく教室のドアを開いた。