なんか、もうイヤー。」友達の亜依が言った。

言い方は悪いけど、私をうらぎった子だ。

「さいきん、部活がイヤになった。」

「あたしは早く顧問が変わってほしいの!」(そんな事言わないでよ)

「ねぇ そう思わない? 遥妃?」

「私?私は あんまり部活とか...。」

「あー。そっか、そうだよね...。」


やっと亜依は私の気持ちが分かったらしい。

最初、グループが一緒になった時、亜依の部活の話は

イヤでたまらなかった。 でも今は部活をしていない私にとっては

新鮮でいいんだけどね。

さっきみたいに悪口 言われるとね...


「あっ!そうだ遥妃!」(びっくりした-)

「あのね!この間 男子バスケの試合を見たんだけどね?」

「……うん…。」(バスケ...)

「満田っていう、あたし達とタメの子がいるんだけどサ。」

「うん...」(誰だっけ?)

「超カッコイイんだぁ!」

「どんな感じ?」

「んーとね!」


ガサガサ...。

亜依はカバンの中をあさってる...。ってか何で エロいまんががあるの?

せめてカバーしとけよ!

「こんな感じ!」

「うわー」

亜依が取り出したのは雑誌。 亜依はその中のイケメンコンテストで

1位をとった人を指してる。

「あっ!違った この人だった。」

「…亜依…」 亜依が改めて指した人は 5位らへんの人だった。

「イケメンコンテストで5位の人に似てるって普通すぎ!」

私は叫んだ。というか あきれて怒ったに近い...。

「遥妃ー。そんなに怒んないでよ。まぁ雑誌の人よりも

実物がカッコイイんだってば!」

「5位のくせに?」

「遥妃!そんな言って恋してもしらないからね!」

「…はいはい…。」

   …ようは、実際に見てみろって事なんでしょ?

それから私達は まっすぐ寄り道せずに帰った。

まぁ、家に着くまで亜依に満田について話された。