まだ桜が咲き始めた
ばかりの春、わたし
川崎 奈々は友達と
新しい制服を着て
新しい友達ができる
ことに浮かれていた。

先輩に嫌われたくないが
ためにスカートの丈を
長くボタンを上まで
きちんととめていた。
「これで嫌われる事は
ないだろう」などと
甘い考えをしていた私。

そんな甘い考えをよそに
ここから私を波乱万丈な
人生に狂わしたあいつと
最悪な出逢いをするとは
思いもしなかった。