私を見ながら小声で何かを話し、私と目が合うと慌てて目を逸らされる・・・



補習と補習の空き時間はこのことの繰り返しで、正直に言ってしまうとうんざりきていた。

空き時間に一度は必ず由利が私の傍に来てくれているから、何とか普通にやり過ごせている。



しかし、と私は思った。



このままで本当にいいのだろうか・・・



このまま普通にやり過ごしてしまったら、私は今までと何ら変わらない表面だけの薄っぺらい人付き合いをし、また自分の面を隠していくことになるのではないか。