窓の外を見ると、十二月だというのに太陽が雲に邪魔されることなく眩しく輝いている。

もともと、雪はそこまで降りはしないのだが、今年はまだ全く積もっていない。



何か大きいものを見たいと感じだのは、窓から外の景色を眺めてからだった。

窮屈さに嫌気が差したのだろう。

単純に大きさだけでの大きいものではない。

見た瞬間、言葉を失ってしまうような、そんな心を震わせるようなもの・・・



そう思ったとき、私は何も持たずにそのままの格好で窮屈な世界から飛び出した。