「そっか。

じゃあ、俺は止めない。

お前が納得するまで、自分がやりたいことをやれよ」


その言葉に安堵感に包まれる。

私は会って間もない入瀬に対して、きっとこう言ってくれるだろうと期待をしていた、いや確信を持っていたのかもしれない。


「ありがとう」


きっと、そう言ってくれると思った


続きの言葉は胸に仕舞い、窓から見る景色に目を向けた。

夕暮れにはまだ早い時間だが、昼間とはまた違った色を映していてる。

明日、私はどこでどんな景色を眺めているのだろう・・・