いつからだろう・・・



姉は中学・高校と学年でトップクラス、東京の有名な国立大学に現役で合格するほどの学力を持ち、母にとって自慢の娘だった。

私が勉強をどれだけ頑張っても姉には敵わないということが分かるのに、そんなに時間は掛からなかった。

いつしか、母にとってのお姫様は姉だけになった。



そして、いつの間にか私は姉と比べられて否定されてばかりになった。

何をやっても「お姉ちゃんはもっと・・・」が、私に対する母の口癖になっていた。



窮屈だ。



自分の生き方をしていることをどこか侮蔑され、痛々しい視線を向けられる日々。

けど、姉のような生き方をすれば比べられ、呆れた視線を向けられるだろう。



一体、私はどうすればいいのだろう。