高速道路を降りて、国道八号線に出ようとしたところで入瀬はため息をついてから真剣な表情でこちらを向いてきた。

私の鼓動は初めて見るその表情に大きく高鳴った。


「本当に行くんだな」


鼓動は更に大きくなった。

ここまで来て止められてしまうのか。



でも・・・


「行くよ。

例え、お前に止められても私は行くし、ここで降ろされても次の運転手を見つけるさ」


もう決めたのだ。

誰に何と言われようとも、私は言葉を失うような胸にぐっとくるものを見つけるため、そしてそれを見て私は変わるのだ。