やたらと中身が入った袋をぶら下げながら、男の人は小走りでトラックに向かってきた。

私のことを気遣っているのか、それとも単純に早く休憩したいのか。


「わりい、待たせちまったな」


ドアを開け、運転席に座るのとほぼ同時にエンジンをかける。

そして、すぐさまスーパーの駐車場を出て、トラックは海沿いの道を走り出す。



自分で自分を決める・・・



今の私にはそんなことできなくなってしまったが、この人になら私をさらけ出せてくれるかもしれない。

そんな期待が私の胸の中に膨らんだ。