「これまで由利にはたくさん助けられてきた。

これからも、きっと助けられると思う。

私にとって由利は凄く大きな存在で、掛け替えのない大切な人だよ」


どこか腑に落ちないような顔を一瞬だけ見せたものの、すぐに納得したような顔になり、上を見上げた。



大きな青い空・・・


「由香らしいよ。

変な意味じゃなくて、今までで一番由香らしかった」


それから、駅までの道のり、電車を待っている時間を二人はたくさん笑い、少しだけ寂しくなった。