「進んだ?」
「うん。だいぶ。」
「そっか。なら、よかった。」
そのあとも、他愛ない話をした。
「あたしの家、ここ。送ってくれてありがとう。」
「おう。明日からもおいでよ。」
「えっ?」
「小説書きに。」
「でも」
そんな迷惑かけられないよ...。
「いいから。おいで。」
修太くんは、あたしの頭に手を置いてクシャクシャってした。
「うん。ありがとう。」
「じゃぁ、また明日な。」
そう言って、修太くんは帰っていった。
彼は、いつだって優しかった。
どんなときも、あたしに優しくしてくれた。
それなのに、あたしは...
ごめんね...。