「ちょっと。」
突然、修太くんがあたしの手を引いた。
「えっ?!ちょっ!」
ついた先は図書室。
「修太くん?どうしたの?」
「それこっちの台詞。」
「えっ?」
「何があったの?」
優しい声で聞いてきた。
「えっ。なっ何もないよ。」
「嘘。何があった?」
あたしは全部を話した。
「パソコンが壊れちゃったの。」
「パソコン?」
「うん。だから小説書けなくて...修太くん、どうしよう...締め切りまであと3週間なのに...せっかく社長がくれたチャンスなのに...このままじゃ間に合わないよ...修太くん...どうしよう...」
あたしは完全に焦り狂っていた。