「手伝ってやるから、そんなにわめくなよ。」

「えっ?」

教材をあたしから奪い取り、あたしの目の前に居るのは...

「修太くん!」

修太くんだった。

「小説、書くんだろ?
こんなことしてる場合じゃないじゃん。
これは俺が届けとくから、小説書いて来い。
図書室、誰もいないから。俺もすぐ行くし。」

「修太くん...。」

優しいんだね。

「でも」

「早くしないと、時間なくなるよ?」

修太くんは、あたしの頭に手を乗せてそう言った。

「修太くん...。ありがとう!」

あたしは、荷物を持って図書室へ急いだ。