公園に着くと、奈由は1人でベンチに座っていた。

「奈由!」

「みゅう...。」

あたしは奈由の隣に座った。

「大丈夫?」

「うん...。」

「奈由。あたしには今の奈由の気持ち、分かってあげられない。
恋の辛さとか、よくわかんないから。ごめんね。
でもいつか、あたしが恋の辛さを分かったらさ、そのときは120倍で慰めてあげるからね。」

「みゅう...ありがとう。」

「親友じゃん!」





ねぇ、奈由。

今なら分かるよ。

あの時の奈由の辛さ。

痛いくらい、よく分かる。