「どうした?」

「修太くん。ごめん。あたし、行かないと。」

あたしには、恋の辛さは分からない。

でも、奈由が辛いなら、支えてあげたいよ。

親友として。

そばにいてあげたいの。

「わかった。じゃぁ、また明日な。」

「うん。またね。」

あたしは、そのまま学校を飛び出した。

早く奈由のところに行かなくちゃ。

あたしは走った。