え...?

修太くんのその言葉に、あたしは止まった。

その隙に、修太くんがあたしの手からカッターを奪い取り、遠くへ投げ捨てた。

そして、修太くんはあたしの肩に手を置いた。

「死ぬなんてバカみたいなことすんな!」

修太くんは大声で怒鳴った。

「お前は必要な人間だよ!
お前が死んだら、悲しむ人がたくさんいるんだ。
上原や望。学校の奴や、ひまわり園の子達。
それに、知香みたいに恋歌の小説を楽しみにしてる人たちだって。
もちろん、俺だってそうだよ。」