俺はすぐに望に電話をかけた。

<もしもーし。>

<望。今、上原と一緒だよな?上原に代わってくれ!>

俺は上原に用があるんだ。

上原はあいつの親友だから。

<もしもし。柏原?>

<上原!あいつの行きそうな場所知らないか?>

<え?美優のこと?どうだろう...あの子、自分のこと話さないから。>

<そうか。分かった。>

ったく!

どこ行ったんだよ?

俺は、夕飛に電話をした。

<もしもし。>

<夕飛。あいつの行きそうな場所、心当たりないか?>

<美優いないんすか?>

<あぁ。>

頼む!

夕飛、何か知っててくれ!

<多分、川沿いにいますよ。>

<川沿い?>