大丈夫かな、隆也君。
私のせいで看護師さんに怒られてないといいけど。
隆也君が来てくれた事が嬉しい反面、少しだけ罪悪感。
私が弱いばっかりに迷惑をかけてしまったな…。
これは、絶対ココア持っていかなきゃ。
「永愛っっごめんな、遅くなった!!!」
「あ、お父さん……。」
私が一人いる待合室に、慌てて走ってきたお父さんの姿が目に入る。
そっか、お父さんは今まで隆也君が居てくれた事知らないから…。
私がずっと一人でいると思って、急いできてくれたんだね。
「大丈夫だよ、お父さん。」
よし、決めた。
ココアだけじゃなくて、何か手作りのお菓子も持っていこう…。