「あ…この前の……って、そうじゃなくてっ!!!すいませんっ私また確認もせずに走っちゃってて……」







私が衝突してしまった相手は、この前瞬揮といた時に衝突してしまったあのスポーツマンの男の人だった。







また会えて嬉しいと思う反面、同じ過ちを同じ人にしてしまったという自分への情けなさに恥ずかしくなってきた。







「はははっ別にいいよ、怪我もしてないし大丈夫だから。それより、そっちこそ大丈夫なの?」








「え?私?」







「何か急いでるんだろ?」






男の人の言葉で思い出した。






そうだ、私急いでるんだった…。






「ねぇ、それって良い事?悪い事?」






「え……あっ、良い事!!もうすぐ赤ちゃんが生まれるんですっ!!」







「へーそうなんだっ!!そかそか、良かったな。」







「っっっ!!!!!」