「知ってるけど…」
「だったらだだこねてないで早く起きて。」
「へーい…。」
渋々起き上がった瞬輝は、そのまま下へと降りていった。
どことなく納得しきれてない様子にみえるけど、こればかりは仕方ない。
我慢してもらうしかない。
瞬輝が寝ていた布団を綺麗にし、カーテンと窓を開ける。
全部、お母さんが私達にしてくれていたこと。
「おはよー」って笑顔で起こしにきて、部屋に太陽の光りをいれてくれるんだ。
それが当たり前だと思ってたけど、自分で全部やるようになってから、凄く幸せな事だったんだなぁっと実感した。