「二人ともいってらっしゃい。気をつけてね。」






「うん、行ってきます。」






「行ってきまーす。」








私達が見えなくなるまでお母さんは手を降っていてくれる。






その姿を瞬輝と二人で見届けてから、学校へと向きをかえる。







なんだろう。






確かにいつもと変わらないはず。







何も心配する事はないはずなのに、胸がざわついてる。








「姉ちゃん、どしたの?」






「うんん…何でもない。」








もうすぐ予定日だからなのかな。








お母さんの方が不安なはずなのに、私がこんなんじゃ駄目だよね。