もっとよく顔がみれるように、麻椿の顎をもちあげる。






すると、何をするのか解らないといったキョトンとした表情で俺を見つめた。






「そろそろ限界、いい?」






そんな麻椿を追い詰めるように、耳元で囁いてみる。






「えっちょ…心の準備が…。」






「いいよそんなの、いらない。」






「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」






半ば強引に麻椿をベッドへと倒し、キスをする。






すると、俺の力に観念したのか、麻椿の抵抗する力が少しずつ弱まっていった。






「なぁ、もう一人子供欲しくない?」






「……今の台詞、すごいオヤジくさい。あ、もうオヤジか。」






今の今までオドオドしていたくせに、こうゆう事をいう時だけは凄くいたずらっぽく笑ってみせる。






だけど、そんな言葉や態度にひるむ俺ではない。







「麻椿、誰に何言ってるか解ってる?」






「え、あ、ちょ、ごめんって…冗談!!」





「いーや、今のは冗談じゃなかったな。もう手加減してやらない。」






「うそうそうそっごめんなさ…んっ」








意地悪で俺にかなうことは、きっと一生ないよ。