「麻椿、寝室行くぞ。」





「え?」






「夜空はもう見尽くしただろ?だから、もうお終い。」






「えー、でもせっかく先生と2人きりでの時間が…」






「何言ってるんだ?今から寝室で2人きりの時間を過ごすんだけど?」






「…………え?」






俺の言葉に、あからさまに動揺する麻椿。







さっきの俺のように身体中に熱を帯び始めたのか、顔がすこしずつ真っ赤に染まっていく。






「さっき自分で言ったろ?俺はお前のこと女として見てるんだよ。ほら、手。」






俺が手を差し出すと、麻椿はそれを見て更に顔を赤くする。






それはもうトマト並の赤さで、見ているこっちまで顔が赤くなる程だ。







「………先生、意地悪だよ。」






「んー、何がだ?」







麻椿に意地悪な言い方をしているのは解っている。






でも、たまにはこういう刺激も大切だろ?