その時から、生徒会に誘われるように…


もちろん丁重にお断りしたにも関わらず何度もやってくる。


しつこいよね…。



「「亜由美さん、お困りなら私達が力になりますわよ。」」


さすが双子、ハモってる…。


「いえ…お構いなく…。」

軽く会釈して校舎に向かおうとした。


「あの方は恋人?ああいう方とお付き合いするのは……ね?」


困ったように私を見る。

何が言いたいんだろ…。

「…失礼します。」


何も答えず、その場から離れた。


どうも苦手なのよね、あの会長…。


3人の視線を感じながら足早に校舎に入った。




「これは早く手を打たないといけませんわね…。」

後ろで会長が呟いた言葉は…亜由美には届く訳もなく…。