「注目されてるよね~。」


駅に着いて歩く俺達の少し後ろを歩く悪友2人。


「なんで着いてくるんだよ…。」

不機嫌に後ろを見ると2人はニヤニヤと笑っている。


繋いでいる手を引いて俺の注意をひく亜由美。

「あの…どうしてこっちに…海皇は反対側ですけれど…。」


「そうだ、お前らなんでこっちにくるんだよ…。」


「お前にも言ってんだよ!」

啓志が呆れたように俺を見る。


亜由美を見ると頷いている。

「学校違うんだから少しでも一緒にいたいだろ…。」

「…………。」
顔を赤くして俯く亜由美。


亜由美が女子校でよかった。
一緒に過ごせないのは辛いけど…。