駅のホームに立つと隣で亜由美が俯いている。


「亜由美?」


「泉堂君…、手…離してほしい。」


俯いたままの亜由美。

空いてる手で顎に手をやり上を向かせる。

「嫌、なんで下向くんだよ。」


俺を見ろ…俺だけを…。


真っ赤なで目を逸らす亜由美。

「は、恥ずかしすぎるっ…。」