「和也~、行くよ~。」


和也に声をかけながら玄関を出る。


「おはよう。」


「………なんで?」


家の前に泉堂君が立っていた。


「あゆ~、っ!?……」

「おはよう、和也君。」


ニッコリと和也に笑いかけている。

「なんで?」

問い掛ける私に近づくと鞄を取り上げ、手を絡める。


「また明日って言ったろ?」


『また明日な。』
昨日、そう言って帰っていった泉堂君。


そういう意味だったの!?