HRをパスして急いで学校をでる。


桜華の校門の前に立ちメールを打つ。

To 藤崎 亜由美

──校門で待ってる

送信。


校舎から生徒が出てくる。

にやけそうになる顔を引き締め、校舎を見る。


「あの…、泉堂君?誰かに用ですか?」

「誰を待ってるんですか?」


周りに女達が寄ってきた。

「彼女。…邪魔なんだけど…。」

ちっ、うざい…。


邪魔なんだよ…亜由美に誤解されんだろが。