「おめでとう、─けど彼女…周りにはいないタイプだね。」


啓志の言葉に岳がうんうんと頷く。


「なんていうか……地味?」


彼女が眼鏡を駆け出したのはあの夏から……。
きっと、あのちびっこが関係してるな…。


こればかりはちびっこに感謝だ。


俺が手に入れるまで彼女に悪い虫がつかないようにしてくれたしな。


俺はほくそ笑む。


「黒いオーラが見えるんだけど…。」


そんな俺を見て2人は身震いしている。


さぁ次は逃がさないようにしないとな。


これからの事を考えご機嫌で教室に入った。