覗き見た泉堂君の顔は耳まで真っ赤だった。



「もしかして……照れてる ?」

「~~~~~~」


ぐいっと引き寄せられた。
驚いて顔を上げた私の唇に柔らかい感触がした。

初めてのキスに惚けていると、今度はゆっくりと泉堂君の顔が近いてきて…私は当然のように瞼を閉じた。


2度目のキスは甘く痺れるようで、ただひたすら泉堂君にしがみついていた。

「…んっ…。」
ゆっくりと離れた唇に酔ったようにぼうっと見つめていた。



「これから遠慮しなくていいよな?」

「え?」

いつも通りの不敵な顔で怖い事を言ってくる…。

あれで遠慮してたの !?
じゃあ、遠慮しないって……えーっ!?



「好きだよ。」


ニヤリと笑った泉堂君にひきつった笑顔を返す私。

どうかお手柔らかにお願いします。