告白しようと決心したけど…、どうしたらいいのか…。
悶々と悩んでいたら、泉堂君からメールがきた。

ドキドキして開けた。

『今から公園に来て 待ってる』

泉堂君らしい素っ気ないメール。
一気に不安が増した。
どんな結果になっても、この思いを告げようと思っていても…、やっぱり最悪な結果を想像してしまう。


下のリビングから和也と拓也の賑やかな声が聞こえる。

「よしっ!! 」

両手をギュッと握って、気合いを入れ、部屋を出た。

「あゆー! 拓也がずるするんだ!! 」
「は? かずが下手なだけだろ?」

リビングに入るとテレビゲームで遊ぶ和也が飛びついてきた。
ため息を吐いて、和也の頭を撫でてやる。


「拓也…、手加減してあげなよ…。」

「勝負で手加減しない!」

もうお子様なんだから…。
聞こえるように大きくため息を吐いた。

「拓也…、ちょっと出てもいい?」

いつもの光景に少し、緊張が溶ける。
拓也は硬い笑顔の私に気づいたのか、じっと見つめてくる。

「……いいけど?何か買って来てよ。」

「えー…、わかった。」

いつも通りの返事。
何か笑えてきた。不思議そうな顔をする和也を笑って抱きしめた。


「頑張ってくるよ!!」


変な顔をする二人に手を振り家を出た。