泉堂君への思いをぶつけてきた真奈さん。
やっと気づいた恋心は………。



真夏さんの思いに負けたような気がして……逃げてしまった。


「それで? どうしたいの?」

一人では考えられなくて、次の日、ファミレスに美月と杏奈に来てもらった。

「好きなんでしょ? いつから好きになったかなんて…早い者勝ちって訳ないから…。」

杏奈は鋭い目で亜由美を見る。
「泉堂君はちゃんと言葉をくれてるじゃない?何を悩むの?」

贅沢だよ と杏奈が呟いた。
そうだよね…昨日も逃げた私を追いかけて来てくれた、会いに来なかったのは、私の態度のせいだよね。

我が儘だ、自分の思いも告げないで、責めるような態度を取るなんて…。


「私…告白する!」

ぐっと両手に力を入れて二人を見る。

「よく言った!」
杏奈が大きく頷いてくれた。
美月も優しく微笑むでくれる。

呆れられたかもしれない…それでも、この思いはちゃんと告げよう。