真剣だから踏み出せない。

2人の言う通り、俺らしくない…。


「なぁ、彼女見たい!」

「はぁ~? 」

岳の発言に顔をしかめる。


「俺、知ってる。」

「「なんで!?」」

啓志の言葉に岳とハモった…。


ニヤつく啓志。

「電車で和哉が見つめてた桜華の子だろ?」


なんでお前が気づくんだよ……。


「もうストーカーの域だよね? 犯罪者になる前にものにしないとね。」


爽やかに黒い事言うな……。


啓志の言葉に、また岳が爆笑しやがった…。


「か、和哉が…ストーカー… ぶははは―」

腹を抱えて笑う岳を蹴飛ばしてやった。


それでもまだ笑ってやがる…ムカつく!