あの日から亜由美に会えないまま3日がたった。

いろいろ考えたけど、亜由美に会いたい気持ちばかりでイライラする。

「あんまり考えすぎなくてもいいんじゃない?」

「終わった事だろ? 最初の勢いはどうしたんだよ…。」


二人の言葉がぼんやりした頭に徐々に浸透してくる。

「俺…亜由美が好きだ。」

ぽつりと呟いた俺に盛大なため息が二つ。

「知ってるっつーの !!」

「俺らに言ってどうする…。」

二人を見るとにっと笑った。
いい友達を持ったな……。

「お前らがうまくいかないと俺らも困るんだよな~。」
「ほんと美月ちゃんに会えないし…。」

前言撤回だ…。
何てな……ほんとに俺を心配してるってわかってる。
でも……。

「お前ら、亜由美の友達を傷つけんなよ…。」

いつも通り遊びなら許さない。そいつらはどうでもいいが、亜由美が悲しむ事は許さない。

「わかってるよ…。」

敬志は困ったような…苦笑いを浮かべる。
岳も視線を反らして頷いた。
二人も大切な人に出逢ってほしい。


俺の部屋に男三人。
外の暑さと同じくらいむさ苦しい…。
三人で無言のままため息をはいた。