俺達の周りに野次馬が集まり始めた。


「ちっ!…来い。」

座り込む真菜を引き連れ、近くの公園に入った。


ベンチにドカッと座った。


「和哉…、あんな真面目な子、似合わない!」


「真奈 、勘違いすんな。ここに連れて来たのは、亜由美がお前と話せって行ったからだ。そうじゃなかったら…今ごろ、亜由美んとこ行ってる。?」


大きくため息を吐いた。
女を切ったのと同時にやめた煙草が欲しくなった。

「あんな純粋な娘、似合わない。 和哉の過去、知ったら離れてくかなぁ…。教えてあげよっか?」

真奈が歪んだ笑顔で俺を脅してきた。


「言えば?」

俺の言葉に目を見開く。
こんな答えが返ってくるとは思わなかったようで、狼狽える真奈。