亜沙子は、彼女なのに、片思いの少女のような顔で喜んだ。
目と目を合わせたふたりは、照れ臭そうに微笑んだのだ。
ううううう。
なんだか、切ないぞ・・・・・・
学校の中に好きな人がいないというのは寂しいものだ。
こういう時につくづく感じる。
好きな人が学校にいれば、好きな人と同じクラスになった友達に協力を頼んだり、情報を教えてもらったりすることができる。
廊下ですれ違ったり、ノートの貸し借りをしたり。
一緒に登下校する楽しみだってある。
同じ学校にいないからこそ、ボッサボサ髪でも気にならないんだけどさ。
気楽だけど・・・・・・
やっぱり寂しい。
住む世界が違うのかな、なんて時々感じてしまうんだ。