「うん。そうなんだよね。実際、もう山田は落ちてる。それなのに、どうして私に協力を頼んだり、純粋なフリをしたりするんだろう」
「う~ん。なぞだらけだね。王子の言っていたことが当たってたかも。もっとよくユッキーのこと知らなきゃいけないよね」
「私が悪いんだよ。山田のこと好きって聞いたら、じっとしていられなくなって」
あのキラキラした瞳を見て、私や亜沙子とだぶって見えた。
とてもまっすぐで純粋で、一途に恋をしている目だった。
だから、どうしても協力したいと思ったし、山田に想いを届けたかった。
「陽菜は間違ってない。誰でも協力しちゃうよ。でも、あれが演技だとしたら、怖いよ」
「うん。そうなんだよね。ユッキーがそんな子だと思いたくないのに、いろいろ考えちゃう」
亜沙子は、私の手をぎゅっと握ってくれた。
「大丈夫。陽菜、自分を責めないで。私が陽菜の立場だったら怖くて怖くて、ユッキーと友達でいられないよ」
亜沙子は、最高の親友だ。
大好きだ。